Webライターがポートフォリオを公開する4つのメリットと作り方

Webライターとして活動を始めると、ポートフォリオを公開しているライターが
多いことに気が付く方も多いのではないでしょうか?
ポートフォリオは過去の実績紹介ページのようなものです。
初心者ライターの方は「まだ記名記事の実績がないから、もう少し経験を積んでから…」
と考えるかもしれません。でも、実は初心者こそポートフォリオを作るべきなんです!

今回は、実際にライター活動1ヶ月目でポートフォリオを公開した
私が感じた4つのメリットと、ポートフォリオページの作り方を詳しく解説します。

目次

初心者Webライターにポートフォリオは必要?

クリエイターの間で使われる「ポートフォリオ」は、作品集を意味します。
初めて知って下さる方に向けて「私はこんな感じの作品が作れますよー!」
とアピールするためのもので、
主に案件への応募や新規クライアントに向けての提案時に用いられます。
冒頭で触れた通り、初心者ライターはまだ実績として公開できる記事が圧倒的に少ないため
ポートフォリオ作りを後回しにする方も多い
です。
そして、ポートフォリオなしでも仕事をしっかり受注している方がいるのも事実です。
しかし、個人的な意見になりますが、ポートフォリオは絶対に作った方がいいと思います!
この後詳しく理由を説明していきますね。

ポートフォリオ・自己紹介ページを作る4つのメリット

では、なぜ初心者ライターこそポートフォリオ・自己紹介ページを作るべきなのでしょうか?
ここでは私の実体験から、ポートフォリオ作成のメリット4つを詳しくご紹介していきます。

1. 営業活動が効率化できる

まず、1つ目のメリットは提案活動が効率化できることです。

ベテランライターになってくると、すでに継続案件を安定的にもらえていたり、
編集者・ディレクターやライター仲間との繋がりがあったりします。
しかし、駆け出しWebライターは人脈がない場合がほとんど。
仕事を得るためには営業活動に力を入れる必要があります。
とはいえ、できれば営業に掛ける時間は最小限にして、執筆作業に時間を取りたいですよね。

ポートフォリオを一度作ってしまえば、
毎回提案メッセージの本文中に詳しい経歴や過去の実績を書く必要がなくなるので
営業メッセージの送信にかかる時間が短縮できるのです。
もちろん、ポートフォリオのURLを添付し「ご検討ください」で終わらせるわけではありません。
あくまでポートフォリオは、相手に伝える必要がある情報の一部である
「自分はどういう人間か」「どんな事ができるのか」を説明する際に補助的な役割を担うもの

自己紹介については、クライアントによって変える必要がない
(というより、相手によって変えられるものではありませんよね)ので、
ポートフォリオ1ページにまとめてしまえば効率的というわけです。

2. 提供価値のアピールに集中できる

案件に応募する際、自己紹介と実績提示だけは相手にとって
発注の決め手に欠けてしまう可能性が高いです。
営業活動で相手の心を動かすには「提供価値」をアピールする必要があります。
「その案件を任せてもらえた場合、自分はどのように貢献できるのか」
を、相手にとって納得感のある形で伝えられると受注率はアップします。
これはライターの世界だけではなく、すべてのセールス活動に言えることです。

ポートフォリオを作っておけば、自己紹介の部分はすでに出来上がっている状態なので
提供価値のアピール文を練るための企業研究や、募集内容に対する
自分の能力のマッチポイントを探り、それを言語化することに集中できます。

3. メッセージがすっきりまとまる

提案メッセージを送る際、自己紹介や応募動機、提供価値の内容をすべて
メッセージ本文中に含めようとするとかなり長文になるかと思います。
これって、読み手にとっては優しくないですよね。
さらに、あまり本文が長くなると全体的にメッセージがぼやけてしまうリスクもあります。
ポートフォリオ・自己紹介はリンクを貼りつけるようにすれば、本文はすっきり。
提案文の中で相手に好印象を与える、または興味を持ってもらうことに成功すれば
きっとポートフォリオの内容にも目を通してもらえるはずです!

4. SNSやブログの固定ページに貼り付けて宣伝できる

ポートフォリオは、提案時以外にも活躍します。
TwitterやInstagramなどのSNSやブログの固定ページに貼り付けておけば
何かのきっかけでページを訪れて、興味を持ってくれた人が読んでくれます。
問い合わせのきっかけを作っておけば、いつか直接依頼のチャンスが巡ってくるかもしれません

noteとWordPress、どっちで作ればいい?

いざ「ポートフォリオを作るぞ!」と決めたのはいいものの、
どこで作ればいいか悩む人も多いはず。
Webライターのポートフォリオは、noteかWordPressのブログ上で作られている場合が多いです。
私の場合、とにかく手軽に作りたかったので、ポートフォリオ作りにはnoteを選びました。
実際に公開しているのはこちらのページです!

ポートフォリオ・自己紹介ページには何を書く?

では、実際にポートフォリオのページには何を書いたらいいのか、1つずつ見ていきましょう。
冒頭でお伝えした通り、本来ポートフォリオとは作品集を意味するものです。
これをWebライターに当てはめると、過去記事のリンクを集めたものになりますね。
しかし、実際にはポートフォリオ内で簡単な自己紹介をしているライターが多いので、
今回はポートフォリオ兼自己紹介ページの書き方として、
フォーマットの一例をご説明していきます!

1. まずは挨拶と簡単な自己紹介

まずは簡単に挨拶と自己紹介を書きましょう。
何を書くかは人それぞれですが、性別や年齢、出身地や住んでいる都道府県などを書くと
どんな人物なのかを想像しながら読み進めてもらえます。
個人情報をあまり出したくない場合は無理に書かなくても特に問題ありません。

2. 経歴紹介

経歴紹介は、アルバイトの面接や就職活動に使う履歴書のイメージです。
箇条書きでいいので、学歴や職歴を時系列で簡単に紹介してみましょう。
学校名や会社名は無理に書かなくてもOK。
そして「ライターとしてのキャリアがない」「Web業界は未経験」でも大丈夫。
大事なのは、今までどんなことを学んで、どんな風に仕事をしてきたのかを伝えることです。

ちなみに私も異業界・異業種出身ライターですが、応募後Web面談に進んだ時は
「会社員経験があると安心です」という言葉をいただいた経験もあります。
経歴は正直に、自信を持って書きましょう!

3. 保有資格

保有している資格があれば書いておきましょう。
余談になりますが、コスメ好きで美容系の記事を書きたい!という方におすすめなのが
日本化粧品検定3級の受験です。
日本化粧品検定は3級、2級、1級とレベルが分かれていますが
3級はいつでも無料でWEB受験が可能です。
問題20問中16問の正解で合格となり、すぐに合格証をダウンロードできます。
美容の知識に自信がある方はぜひチャレンジを!

4. 趣味

「プライベートの趣味って書く意味あるの?」と思う方もいらっしゃると思いますが
案件の記事テーマが自分の趣味に関係していれば大いにアピールできます!
また、クライアントも共通の趣味を持っていた!ということも起こり得ます。
その後に話すタイミングがあれば、コミュニケーションのきっかけにも。
というわけで、何か好きなことや打ち込んでいることがあれば書いておいて損はないです!

5. 使用可能ツール・連絡手段

Webライターの仕事で使われる機会が多いのがMicrosoft WordやExcel。
原稿の提出や情報共有のために用いられますが、特に難しい知識は必要ありません。
そのため、「作業環境的に使えますよ~!」という意味合いで書いておくと親切です。
未経験者のライターのなかには、Mac BookやOffice非搭載のPCを使っている方も
いるようで、私の場合はライターを始めたての時ほど作業環境を確認されることが多かったです。

そのほか、WordPressは使えるようになっておけばとても有利です。
WordPressのスキルについては、できる範囲を詳しく書きましょう。例えば、

・入稿作業に必要な見出し設定、文字装飾、画像貼り付けまで問題なくできる
・個人ブログの運営経験があり、WordPressの設定やSEOの知識にも自信がある

この2つではだいぶ印象が変わります。

連絡手段については、仕事用のメールアドレス以外に
Chatwork、Slack、Zoomあたりは使えるようになっておくとスムーズです。

6. 執筆実績

一番重要なのが執筆実績です。
すでに受注実績があれば、過去に書いた記事を紹介しましょう。
しかし、クライアントの許可を得ずに執筆記事のリンクを無断掲載するのは絶対にNGです!
実績として記事のリンクを貼りたい場合は、必ずクライアントに確認を取りましょう。
掲載許可をもらえない実績については、どんなジャンルの記事を書いたのか
簡単に説明する程度に留めましょう。
契約上の守秘義務はもちろん、お世話になっているクライアントとの信頼関係は大切に!

7. 得意ジャンル

今まで執筆経験があり、クライアントからの記事の評価が高かったジャンルや
ライター以外のキャリアや経験で培った専門知識などがあればアピールしましょう!

8. ライターとしてのアピールポイント

ここまで事務的な内容が続いているので
最後のまとめとして、ライターとしてアピールできるポイントや
仕事で心がけていることなどを自分の言葉で書くと、人柄が伝わりやすくなります。

9. 受注単価・問い合わせ先

ポートフォリオを見て依頼を検討いただけた場合のために、
実際に仕事を受注する際の単価と依頼時の連絡先も忘れずに書いておきましょう。
単価について自身で決められない時は「応相談」としておくのもアリです。

初心者でクライアントに提示できる実績がない時

未経験者~初心者ライターのポートフォリオ作りで一番困ってしまうのが
提示できる記事がない、または受注実績がまだゼロというパターン。
応募時にサンプル記事の提示が必須、という案件も多いため、なんとかしたいところです。

でも安心してください。簡単な解決策があります。
それは、ブログ上でサンプル記事を作ってしまうことです!
得意ジャンル、または募集が多いジャンルでいくつかサンプル記事を書きましょう。
SEOライティングの案件を受注したい場合は、自分でキーワードを選定して
どのキーワード、検索意図を狙って書いた記事なのかも説明できるようにしておくと尚良しです!

ポートフォリオは簡潔に、分かりやすく

今回はポートフォリオの作り方について解説していまいりました。
フォーマットについては、これが正解というものはありません。
とにかく、自身の経歴・実績を簡潔に分かりやすくまとめるよう心がけましょう!

提案メッセージの書き方については今後別記事でポイントを解説したいと思います!

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